たほ日記

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映画レビューは書けない

映画レビューは書けない。その周辺の思い出話。

 

先週末は2日連続で映画を観に行ってとても楽しかった。

1日目は「パッドマン 5億人の女性を救った男」@新宿

2日目は「来る」@日比谷

 

Q.なぜ場所まで書いたか。

A.これはそれぞれ違う友人と観に行っているのだが、1日目の友人(以降N)とは日比谷近辺で遊ぶことが多く、2日目の友人(以降M)とは専ら新宿で飲むので、今回はそのテリトリーが逆になっていて私の脳が思い出すたび混乱してくるからだ。

 

①12/15 パッドマン 5億人の女性を救った男

初インド映画であったが、めちゃくちゃすんなり受け入れている自分に驚いた。

インドに造詣の深いNが誘ってくれたのだが、この映画が出て来る前から彼女はたびたび「貴いもの」としてこのインドで生理ナプキンを安価で開発したおじさんのことを話していたので謎に事前知識はバッチリだった。

映画を見ると、おじさんへの感動は更に増す。

生理を汚い布で処理する妻を見て心配をし、一念発起した男が偏見や周囲の無知といった障害を乗り越え生理ナプキンを作り上げるだけでも素晴らしいのに、そこから家庭で立場の弱かった女性たちへの雇用を生み出すまでがドラマチックに描かれている。最後にこの男が国連でスピーチをするシーンは目頭が熱くなった。

日本で暮らしていると、生理に対する衛生的な処理法やその仕組みについて一定の教育は受けるので、インドの実情はフィクションにさえ感じてしまう。ただ、いわゆる「不意打ち」への戸惑いや他人に気づかれたときの気恥ずかしさというのはどこの国の女性でも共通であることが分かる。こういうときに、寄り添えて行動できる男性は確かに「貴い」。究極のお節介を諦めずに続けるのはものすごいエネルギーのいることだと思うからだ。お節介だからいいやと目を背けていては、何も始まらない。

 

映画のあとのお茶での話題は、主に私の新規事業構想についてだった。別に事業ってほど大それたものではないのだが、最近本当にやってみたいことがある。その内容をNは興味深く聞いてくれた。ちなみに、よく考えたらこの構想も「私は当事者ではないけど、お節介ながら」という気持ちが端緒だ。そういった意味でもパッドマンは非常に示唆的だった。困っている人を助けるのには「気づき」が不可欠だと信じている。

 

②12/16 来る

なんかこっちは映画の内容を説明する気になれない。気になる人は観たほうが早い。終盤のメガトン級除霊シーンは、ちょっとオタクの素養がある人間なら誰でも気に入ると思う。

現代の和光市で巨大な心霊を大掛かりに退治する物語といったところなのか。

一番印象に残ったシーンは、序盤で妻夫木くん(役名忘れた、ひでき?)が自分の結婚式の二次会で誰も聞いていないのにGReeeeNの「キセキ」を一人で熱唱しているシーンだ。「あ〜、声でねえ〜〜ww」とか一人で言ってて本当に痺れた。スクリーンにダッシュして抱き締めに行きたかった。私はなんでこういう人を絶対に放っておかないんだろうな? 前世ですげえ痛いヤツに命助けられたとしか思えん。

映画が終わったあと、Mにこのシーンのことを真っ先に話したら、「私は共感性羞恥を感じた」って言っていた。私は何がびっくりしたってMの口からこの言葉がすんなり出てきたことだよ。その前までは「えーっとなんだっけ、あれあれ」っていつも言っていて、私がその「あれ」を推量・指摘して会話が成り立っていたのに、いきなり「共感性羞恥」って。え? 

 

その後の食事で、Mは私に誕生日プレゼントをくれた。なんとこれ。

 

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 もうとにかくオードリヘップバーンがめちゃくちゃ素敵な写真集。

全部見てなにが驚いたって、いや当たり前なのか?この人老いても超美人なのね・・・。

しかもこれをMは「たほに似てると思って」と言ってくれた。本当に似ているかどうかは別問題として、その素敵な彼氏みたいなプレゼントにときめいた。心はアルコールでは溶けないという証明と、私をこんなにも綺麗なものと似ていると思って見てくれている瞳に感動した。もちろん脳内のBGMはGReeeeNのキセキ

 

映画を人と観に行くことの何が楽しいって、この先その映画の名前を目にするたびに、その人の仕草や、その日の空気の匂いなどを立体的に思い出せるようになるからだ。そして、ブログのネタにも適している。